開催日時 | 2019.11.7 2019.11.8 |
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開催場所 | 九州大学 |
定員 | 3 |
参加申し込みは終了しました。
【開催目的】
NMRは非常に多くの情報を得ることができる測定法であり、多様な研究分野において、化合物の構造解析に利用される機会が多い。一般的には一次元NMR測定(1H、13C測定)が最も利用されるが、複雑な構造を有する化合物の同定には二次元NMR測定が必要となる場合がある。しかし、二次元NMR測定の正確なスペクトル取得、解析のためには、サンプル調整、測定パラメータ設定を正しく実施するノウハウが必要となる。本講習会は、NMRを使い始めた方で、これから二次元NMR測定に挑戦しようと考えている方がこれらのノウハウを座学と日本電子製NMRを利用した実習を通して習得することを目的として開催する。
九大での開催理由としては、平成30年度のキャンパス移転後、本格的に農学部の技術職員が組織化され、これを機にNMRも共用化されたが、NMRの経験がない技術職員が担当する
こととなった。現在、学内外への公開および依頼測定の受け入れを目指して準備を進めているが、実際に測定・解析を行う機会はほとんど得られず、依頼測定に対応するレベルには到底達していないため、技術の習得が急務である。
初心者向けの実習を主とした講習会は身近にはほとんどなく、装置の共用化という現場を知る技術職員から直接指導してもらう必要があるため、講習会を開催する。
【日 時】 :令和元年11月7日 (木) 10:00 ~ 11月8日 (金) 16 : 00
【場 所】 :九州大学 農学部 (伊都キャンパス) 福岡県西区元岡744
【参加対象者】 :大学のNMR担当者、技術職員、技術支援員、技術補佐員等
(九州・山口でNMR管理歴3年以内の方)
【講 師】 :北海道大学 木村 悟(技術職員)
【定 員】 :3名(近隣大学の方対象)申し込みはメールにて受け付けます。(eqnet-office@ims.ac.jp)
【主 催】 :自然科学研究機構 分子科学研究所 (大学連携研究設備ネットワーク)
【講習機器】 :JEOL JNM-ECS400
【プログラム】
11月7日 (木)
・座学 編
10 : 00 ~ 12 : 00 2次元NMR 測定の流れとパラメータ解説
(HMQC,HSQC,HMBC,COSYについて)
13 : 00 ~ 14 : 00 立体構造解析のためのNMR
(NOESYの概要)
・実習 編
14 : 15 ~ 16 : 30 平面構造解析のための2次元NMR測定操作説明
(HMQC,HMBC,COSY)
16 : 45 ~ 17 : 30 日常メンテナンスの紹介
(スピンナロータ、プローブ、分光計フィルタの清掃など)
11月8日 (金)
・実習 編
10:00 ~ 12 : 30 立体構造解析のための2次元NMR測定操作説明
(T1簡易測定, 差NOE, 1D-NOESY,2D-NOESY)
13:30 ~ 16 : 00 2次元NMR測定データ処理
プログラム:NMR個別講習(九州大学) プログラム案2(追記).docx
お問合せ先:
大学連携研究設備ネットワーク
分子科学研究所 機器センター
eqnet-office@ims.ac.jp
0564-55-7431