開催日時 | 2025.11.14 |
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開催場所 | 浜松医科大学 |
定員 | 5 |
【目的】
質量分析装置によるイメージング技術(Mass Spectrometry Imaging, MSI)は、生体組織や材料表面の化学組成を空間的に可視化する高度な分析手法です。最大の特長は、染色や蛍光ラベルを用いることなく、分子の分布を直接画像として捉えられる点にあります。
この技術は、主に生体組織、薬剤分布、植物代謝物の解析などに用いられていますが、近年ではナノ材料の評価にも活用が広がっています。一方で、MSIの活用にはいくつかの課題もあります。たとえば、試料の前処理やマトリックス塗布には熟練が求められるほか、得られるデータは極めて大容量であり、解析には時間と計算リソースが必要です。
こうした背景を踏まえ、本講習会では、日本で唯一、複数台のMSI装置を有する浜松医科大学の施設を活用し、試料調製から測定、さらにデータ解析に至るまでの一連の実習を通じて、実践的な技術習得を目指します。参加者は本講習会で得た知識とスキルを各所属機関に持ち帰り、今後の研究や機器導入に活かすことが期待されます。
【開催日時】2025年11月14日(金)9:00~17:00
【場所】浜松医科大学
〒431-3192 静岡県浜松市中央区半田山一丁目20番1号
基礎臨床研究棟318
【問い合わせ先】
・申し込みに関する問い合わせ
分子科学研究所 機器センター 大学連携研究設備ネットワーク事務局
E-mail:eqnet-office@ims.ac.jp
・講義内容に関する問い合わせ
大阪大学理学部 三宅里佳
E-mail:miyake@chem.es.osaka-u.ac.jp
【講師】高橋 豊 氏(浜松医科大学発ベンチャー企業 株式会社プレッパーズ 代表取締役)
【参加対象者】大学・研究機関・公的機関に所属する技術系スタッフ(パート、派遣等含む)
【参加者条件】
大学の質量分析装置担当者を対象とします。技術レベルとしては質量分析装置装置について熟知していること。
また、今後所属機関として質量分析イメージング技術の取り入れ、導入、もしくは支援する研究者がイメージング技術の利用を希望していることを参加条件といたします。
【定員】5名(旅費補助有)
※申込多数の場合は、設備NWを利用している機関を優先します。
※定員に達した時点で申し込みは予告なく終了します。
【申し込み】https://forms.gle/no6Da6Y64j64GCi7A
締切:2025年9月30日(火)
【主催】大学連携研究設備ネットワーク
【講習機器】
1.Bruke社 MALDI-FT-ICR
2.島津製作所 MALDI-IT-TOF
3.Waters社 DESI-QTOFF
各装置の詳細はこちら:装置情報詳細
【使用する試料】
参加者決定後に、参加者の希望に合わせて決定します。原則参加者の持参となります。
※装置側の事情により希望を受け入れられない可能性もあります。ご了承ください。
試料例:生体組織、細胞、植物、錯体、高分子など
【プログラム】
9:00~12:00 参加者の持参した試料の前処理
12:00~13:00 昼休憩
13:00~15:00 試料の測定実習
15:00~17:00 データの解析