初心者向け　オスミウム染色等を用いたTEM観察の基礎
～試料調製、観察手順と安全管理のポイント～

【目的】
オスミウム染色（OsO4）とルテニウム染色（RuO4）、EMステイナーを用いた固定・染色は、電子顕微鏡（TEM）による観察において、生物試料の作製が重要な工程となります。近年では生物分野に留まらず、高分子材料やデバイス開発におけるミセル構造の可視化など、材料科学分野でもその重要性が高まっています。染色を施すことで、コントラストが強調され、ナノスケールの微細構造をより鮮明に捉えることが可能となります。一方で、本試薬は極めて強い毒性と揮発性を持つため、安全な取り扱いには高度な知識と技術が求められます。本講習会では、初心者を対象に材料の特性に応じた最適な染色手法からTEM画像撮影、および事故を防ぐための厳格な安全管理までを習得することを目的とします。。

【開催日時】
2026年2月17日（火）10：00～17：00
2026年2月18日（水）9：00～12：00

【場所】名古屋工業大学　22号館
〒466-8555　愛知県名古屋市昭和区御器所町

【講師】森 敦子 氏（名古屋工業大学　産学官金連携機構　設備共用部門）

【世話人】
下田周平（北海道大学　触媒科学研究所）
瀧雅人（名古屋工業大学　技術部）

【参加対象者】大学・研究機関・公的機関に所属する技術系スタッフ（パート、派遣等含む）

【参加者条件】TEMの担当者で、オスミウム等染色初心者、または経験者

【定員】6名（旅費補助有）
※実習の性質上、少人数に限定します。応募者多数の場合は、初心者および若手を優先いたします。
※定員に達した時点で申し込みは予告なく終了します。

【申し込み】https://forms.gle/49YEgspm4jGgQhsj9
締切：2026年2月6日（金）

【主催】大学連携研究設備ネットワーク
【共催】マテリアル先端リサーチインフラ、名古屋工業大学　産学官金連携機構
【協賛】触媒科学計測共同研究拠点

【問い合わせ先】
分子科学研究所　機器センター　大学連携研究設備ネットワーク事務局
E-mail：eqnet-office@ims.ac.jp

【測定試料】高分子材料、デバイス、参加者の持ち込みサンプル

【プログラム】
◆2026年2月17日（火）
10：00～10：30　自己紹介
10：30～12：00　座学　オスミウムの危険性と利用方法
12：00～13：00　昼休憩
13：00～17：00　座学　オスミウム染色、浸水法/蒸気法、乾燥方法

◆2026年2月18日（水）
19：00～12：00　実習　TEMによる測定